バフ研磨とは

バフ研磨とは、ホイールに研磨剤を塗布したバフを貼付け、回転させながらワークを研磨すること。「バフがけ」とも呼ぶ。バフは、布、皮、ウレタン、ゴムなど柔らかい素材でできている。


金属表面を磨いたり、加工時に付いた傷・バリなどを除去したり、メッキの前工程として表面の平滑度を上げ、仕上がりを向上させるために行う。鉄、アルミ、亜鉛、ステンレスなど、ほぼすべての金属に適用できる。

自動機器で行う場合もあるが、細かい仕上げは手作業で行う場合が多い。

こんな特徴があります

バフ研磨は通常、仕上げ研磨のことで、他の工程の研磨との大きな違いは、
削るというよりは磨いてツヤを出す作業に近いです。

研磨材は使いますが、フェルトや軟らかい布、ポリッシングパッド、フラップバフなどの布製の研磨製品を使って、磨きこむ工程です。


ステンレスでいえば、青棒(クロムをベースにした研磨材)や白棒(アルミナベースの研磨材)を回転させた布バフに軽くあてて溶かし、ステンレス表面に練り込むように磨いていく工程となります。

バフ研磨では、いわゆる研磨力、研削力といった研磨材そのものが持つ対象を削り取る力の弱いものを用います。

バフ研磨の手順

◇サンドペーパーの準備
ここで言うサンドペーパーとは「紙やすり」のことです。
バフ研磨はこのサンドペーパーに研磨材を染み込ませて金属を磨く研磨方法なので、まずはこのサンドペーパーの準備から 始まります。


サンドペーパー
  • ①膠
    天然接着材である膠を使い、研磨を行います。

  • 膠
  • ②膠を湯煎して溶かす
    粒子状の膠を湯煎し液状になるまで溶かします。

  • 膠湯銭
  • ③ペーパーに塗り込む
    溶かした膠をサンドペーパーに塗り込みます。

  • 塗り込む
  • ④番手により砂を平均的になじませる
    「番手=粒度」 。

  • なじませる
  • これが研磨する際に、加工しているものの表面の仕上がり具合を決め る最も大きな要因となります。

  • 砂の番手

ヘアラインの下準備

◇ヘアライン
ヘアラインとはステンレスなど金属板の表面に髪の毛のように細かいラインが直線的に研磨された仕上げのことをいいます。

  • ①お客様の依頼品

  • 依頼品
  • ②サンドペーパーにトリポリをつけるトリポリとは粗仕上げ用のバフ研磨材です。

  • トリメbリ
  • ③サンダーの目をサンドペーパーで消していきます。

  • ペーパー消し
  • ④サイザルバフに白棒をつける
    白棒とは中仕上げ用のバフ研磨材です。

  • エスライム
  • ⑤ペーパーの目を消していきます。
    ③で研磨してできたペーパーの目を今度は消していきます。

  • 目つぶし
  • ⑥光沢を消します。

  • 光沢消し
  • ⑦粗目に目出しをします。

  • 粗目
  • ⑧仕上げ
    粗めに目出ししたものを馴染ませるために再度ヘアラインを施します。

  • なじませる
  • ⑨養生テープで保護し完成

  • 養生テープ
    養生テープ2
  • ⑩作業後の一服・・

  • 一服
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